carry, bring, takeの違い

carryもbringも、takeも「運ぶ」という意味ですが、どのように使い分けられているか知っていますか?日本語とは違う考え方が必要なポイントもあり、理解が難しい点もある単語ですが、正しく使いわけてみましょう。

◎ Carry
carry
Carryは単に「持ち運ぶ」「持って移動している」「持ち歩く」というアクションを意味します。
そして、その多くは「物」に対して使います。
I can carry your bag.
あなたのバックを運びますよ。

She always carries a lot of bags in her bag.
彼女はカバンにいつもたくさんの本を持っている。

◎ Bring
Bringは、「こちらに持って来る」というアクションを意味します。(目的の空間、場所に運ぶ)
Can you bring the bottle of wine, please?
ワインを(こちらに)持ってきてもらえますか?

◎ Take
Takeは自分がいる場所から目的地へ「あちらに持って行く」、というアクションを意味します。
Can you take the bottle of wine, please?
ワインを(あちらに)持っていってもらえますか?

Bring(持って来る) / Take(持って行く) は Come (来る)/Go(行く)の使い方とよく似ていませんか。
ここで注意しないといけないのが、come と go の使い方は、日本語と英語の使い方と異なる点です。

日本語の場合、話者(主語)の行為によって、「行く」と「来る」を使い分けますが、
英語の場合、話相手がいる場所に行く場合にも「come/来る」を使います。
その場合には、私(主語)が話相手がいる地点まで、何かを持って行く場合にbringを使う事があります。

例A
Tom :
Would you like to come to my home to see the puppy this weekend?
今週末、子犬を見に来る

私 :
Of course, I will come!
もちろん、行くよ

Tom :
If you can come about lunch time, let’s have a BBQ.
お昼ごろに来れるのであればBBQしようよ。

私:
It sounds great! I will bring a bottle of wine.
まじで! ワイン持って行くわ

例B 
Tom:
John is looking for someone to go to Awajishima with him to have a BBQ.
Would you like to go?
ジョンが淡路島でBBQを一緒にしてくれる人を探しているみたいだけど、行きたい

私 :
Sure, I would like to go!
I just bought a nice bottle of wine, I will take it.
いいね、行きたいです。
良いワインを買ったばかりで、それを持って行くわ。

両方とTomとの会話ですが、場所がTomの場所か、淡路島で異なります。
例Bの場合、TomもBBQに参加する場合には、Would you like to go?
もしくは Would you like to come?
の両方が使えます。

Would you like to come? と尋ねられた場合には、
Sure, I would like to come! そして、「持って行くわ」には、I will bring it. になります。
ですが、もしTomは参加しないけど行きたいですか? と尋ねた場合には、
Would you like to go?
となります。