allとeveryとwholeの違い

「全ての~」と表す際のAll、EveryとWhole これらの使い分けできていますか?


単語の種類や、状況によって使い分けが必要なため、どのようなルールがあるのか見ていきましょう!


all
Allはたくさんあるもの全部の意味。

そのため、使い方によっては、
「〇〇というものは●●だ。」
のような一般的な考え方を表現する時に使う事があります。

➡ 一般的な事を表現する時:
All trucks can transport luggage.
トラックとは荷物を運べるものだ。

All cats are cute.
猫はみんな可愛い。

➡ 特定の場所、物は全部~だ という場合には
All the + 名詞
All (of) the cats in this store are cute. (可算名詞・複数形)
このお店にいる猫は全て可愛い。

I spent all the money. (不可算名詞)
お金を全て使った。

➡ 「~だけ(only)」と同じニュアンスになる場合:
Allは使い方によって「~だけ」という表現になる場合があります。

All he said was “Yes”.
彼は、“Yes”とだけ言った。
(彼が言った全ての言葉は“Yes”だった。)

All I spent was $10.
10ドルしか払っていない。
(私が支払った全ては10ドルだ。)


allとeveryとwholeの違い
every
Everyはたくさんあるものを個々に表現するときに使います。
複数あるものですが、everyは単数の扱いになります。 
例えば「毎日」を英語で何と言いますか?
Every daysと言わず、Every dayと言いますね。

I read every day.
毎日、読書をします。

そして、everyone, everybody, everything も同様に単数の扱いになります。
正) Everybody is happy.
誤)Everybody are happy.

➡ Everyの後ろに複数の名詞が続く場合
それは、「10分毎に」、「3日毎に」のようにある一定の時間、期間を表現する時、あとに続く時間を一つのくくりとして考える場合です。

10分毎に:every 10 minutes
The train comes every 10 minutes.
10分毎に電車が来ます。

3日毎に:every three days
I go to the supermarket every three days.
3日毎にスーパーに行きます。

allとeveryとwholeの違い
Wholeは「全体の~」の意味
Wholeはひとつの物の全体をさします。

➡ The whole + 可算名詞・単数
I ate the whole cake.
ケーキを1ホール食べました。

I have read the whole book.
この本を全て読み終えました。(一冊の本を読み終えた。)

「これらの本(複数ある本)を全て読んだよ」と言いたい場合には、
I have read all the books.
となります。

ちなみに! Wholeは基本的に可算名詞(数えられる名詞)の単数に対して使います。
不可算名詞を使う場合には、all を使います。

誤)He spent whole his salary for his clothes.
正)He spent all his salary for his clothes.
*salaryは不可算名詞

WholeとAllが同じ意味になる場合
一日中ずっと~、午前中ずっと~、のような継続した期間に~をする、という表現をする場合には、whole , all ともに使う事ができます。

I read this book all day.
I read this book the whole day.

この本を一日中読んでいました。

It will take place all evening.
It will take place the whole evening.

これ(このイベント)は、夜通し行われる。


日本語で考えると間違って使ってしまう場合がありますので、単語で覚えずに文章で覚えてみてください。