blow one's own horn
直訳をすると「自らのラッパを吹く」という意味のこのイディオム、"blow one’s own horn" にはどのような意味があると思いますか。

blow:吹いて〇〇を鳴らす、~を吹く
horn:角のラッパ(ホーン)。 (車のクラクションを英語で“horn”といいます)

意味は、自分の事、自分の行為を称賛する事、自画自賛する事を意味します。 
ほかにも ”horn” の代わりに イギリス英語では、 ”trumpet” を使う事もあるようです。
“blow one’s own trumpet” 

また、アメリカンイングリッシュでは、"Toot one's own horn" という表現をすることもあります。

なぜ、自分のラッパを吹くと自画自賛することになるかと言いますと、映画や、ディズニーのアニメーションで、中世の国王や、凱旋した時に、ラッパを吹いて出迎えているシーンを観たことはありませんか?
身分が高い人が到着したことを知らせる習慣から、「自ら自分を歓迎するためのラッパを吹く」= 「自分自身をほめる、自慢する」という意味のイディオムになりました。

「誇りに思う」、という意味であれば、ネガティブな意味は含まれませんが、同じような行為でも「ひけらかす」「自慢する」になると、相手に対して面白く思っていないニュアンスが出ますよね。
このイディオムは、「誇りに思う」よりも、「ひけらかす」「自慢する」という意味でつかわれます。

● When he gets drunk, he often blows his own horn.
彼は、お酒が入ると、しばしば自慢話をする。

● I am tired of him blowing his own horn when we’re talking about his job.
彼の仕事の自慢話には疲れる

自慢話をする、という意味で ”brag” を使う事も出来ます
● I am annoyed that he always brags about himself.
彼はいつも自慢話をするから、イライラする。

いい意味で使われるイディオムではありませんので、「あいつ、自慢話ばかりしているよ!」のように、言われたくないですが、耳にしたときには中世のKINGが自慢気に凱旋する様子を思い浮かべてみてください!