西洋のことわざ“A rolling stone gathers no moss.” の訳語ですね。
「転石(てんせき)苔(こけ)を生(しょう)ぜず/(転がる石に苔は生えない)」。

私たち日本人は、このことわざの相反する二つの意味をシチュエーションによって使い分けますよね。
その1) 活発に活動している人は時代遅れにならない。
その2) 転職や転居を繰り返す人は、地位や財産を築けず大成しない。

その2) のネガティブミーニングとしてこのことわざを用いるのは日本人ならではのようなんです。
私たち日本人は「石の上にも三年」ということわざにもあるように、我慢を美徳とするところが少なからずありますよね。

一方、語源の“A rolling stone gathers no moss.” を使う西洋の人々にとって、調べたところによると、アメリカ人とイギリス人では多少異なるようで、完全にポジティブな意味しか持たないアメリカ人に対し、イギリスでは時としてこのことわざにネガティブな意味を持たせることもあるのだそうです。

そこで当校のアメリカ人講師とイギリス人講師に直接確かめてみました!
結果は二人ともに「ポジティブな意味しかないよ~!」とのことでした。

特にアメリカ人講師からは「アメリカ人はよく転職や、引越しをするけど、よりよい所を求めるためにチャレンジするのは大事なことだから全くもってポジティブだよ!」と言葉が続きました。

我慢や忍耐よりも挑戦することに重きを置く・・・ 
ことわざにも東西の違いが感じられますね。
たしかに、かの有名なベンジャミン・フランクリンも、“Do not fear mistakes.(失敗を恐れるな)”と言っています。
冒険をしなければ何も手に入らない、という意味のことわざは日本にもあります。
「虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得ず」。
英語では、“Nothing venture, nothing have.“
また、少しマイナーではありますが「枝先に行かねば熟柿(じゅくし)は食えぬ」なんてことわざもあります。
こちらを英語で表現したものには、“No pain, no gain.(痛みなくして得るものなし)”
“You can't make an omelette without breaking eggs. (卵を割らずにオムレツは作れない)”
などがあるようです。

忍耐することも、冒険することも、大切であるのには変わらないようです!