Can の過去形「could」「~することができた」はよく皆さん使われると思いますが、
「~することができたのに」(実際にはそうなっていない)というシチュエーションでは、どのように表現するか説明します。

◎ Could + 現在完了(have + 過去分詞)
「~することができたのに(できなかった)」
「~する可能性もあったのに(そうならなくてよかった)」

のように、現実にはそうなっていないけども、そうなった可能性がある過去の出来事は、可能性を表す ”could” (~することができた)と現在完了形(have + 動詞・過去分詞)で表現します。

"could have 動詞・過去分詞" で表現されるニュアンスの例を紹介します。

◎ ~することができたのに(できなかった)
いまさらだけど、「~することができた」(実際にはしていない)、という場合。

A:I am so hungry. I forgot to bring my purse, and I could not buy my lunch.
お腹すいたわ。財布持って来るのを忘れて、お昼を食べてないんだよね。
B:You could have asked me. I could borrow some money.
訊いてくれたらよかったのに。お金を貸したよ。

◎ ~する可能性もあったのに(そうならなかった)
なにかしらのシチュエーションに陥る可能性があった場合。

A:I went to play golf yesterday.
昨日ゴルフしに行ったんだ。
B:What!? It was raining, wasn’t it?
You could have caught a cold.
何だって!? 昨日雨降ってたよね。
風邪ひいていたかもしれないよ。

◎ 否定文ではどのように使うの?
否定文にした場合には「~することができなかったかもしれない(実際にはできた)」
になります。

I couldn’t have achieved my goal without your support.
あなたがいなければ、目標を達成できていなかったかもしれない。


いかがでしょうか。
前回に紹介した、過去の出来事の後悔を表す"should have 動詞・過去分詞"と一緒に、couldの使い方の幅を広げて表現できるニュアンスをどんどん増やしていきましょう。


他の「助動詞 have + 過去分詞」の使い方はこちら
"should have+過去分詞"の使い方
"must have+過去分詞"の使い方